第20回宮崎県美術海外留学賞
株式会社文化コーポレーション(本社:宮崎県宮崎市、社長:齊藤幹生)は、協賛している「宮崎県美術海外留学賞(主催:株式会社宮崎日日新聞社)」の第20回宮崎県美術海外留学賞を受賞された中原誠也 様から作品を寄贈して頂きました。
今回の寄贈作品は、「LOVE」の「O」がモチーフになっている「生命」という作品です。この作品は、文化グループの社会福祉法人 芳生会(本社:宮崎県宮崎市、理事長:齊藤幹生)にて展示させて頂いております。
1 宮崎県美術海外留学賞について
宮崎日日新聞紙齢20,000号と宮崎県立美術館完成を記念して、1996年(平成8年)に創設されました。宮崎県内の芸術文化振興に貢献できる人材育成を目指したもので、県内在住の作家を対象に宮日美展の実績や県内外の美術展での活動などを参考に、宮崎日日新聞社や有識者らでつくる選考委員会が選んできました。
選ばれた作家へは、宮崎日日新聞社、宮崎県、県内企業から1年間の留学中の学費や滞在費、壮行会費、帰国後の報告展開催費用などが提供されます。
2 中原 誠也(Seiya Nakahara)
(1)プロフィール
1979年(昭和54年)、宮崎市生まれ
1996年(平成8年)、日岡兼三に師事
2003年(平成15年)、金沢美術工芸大学 美術工芸科 油画専攻 卒業
2006年(平成18年)、金沢美術工芸大学大学院 デザイン専攻 修了
2011年(平成23年)、僕たちの広場展(以降5年間毎年出品)
2012年(平成24年)、こども造形絵画教室 あとりえ こどな 発足
2015年(平成27年)、宮日総合美術展 留学賞チャレンジ部門 入選
2016年(平成28年)、第20回 宮崎県美術海外留学賞(米国・ニューヨーク州)
2017年(平成29年)、帰国報告展 Nature -私が求める無限の拡がり-
(2)豊かな絵画空間の創出を目指して
留学する前の私は、大学で学んだ油絵や大学院で学んだ空間デザインを生かした新しい作風を目指して制作に臨んでいた。そして、空間を強く意識したインスタレーションなどを行ってきた。
しかし、インスタレーションは個人の力だけでは限界があり、新しい方向を模索した。その結果、私個人の力が試される絵画にこだわろうと、再び平面の世界に戻った。
そこで気づかされたのが、本物の空間だけでなく、絵画空間という非常に豊かな世界があることだった。
帰国報告展では、それをテーマとして押し出した制作を行った。私の留学後の制作テーマは「豊かな絵画空間の創出」である。
「生命」について説明される中原誠也 様
中原誠也 様のニューヨークでの活動や、今後の作品に対する想いをお話し頂きました。